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(海岸線を巡る/2018)

 

<写真の持つ役割(3)>

 

絵画から写真へ・・・肖像表現の変化

 

さて、写真というものが出てくる前は、例えば肖像を残す手段は絵が最も簡単(時間はかかるが)であり、

多くの画家が肖像画を描いて生計を立てていたようである。

 

しかし「写真術」というものが広まると、これを肖像の表現にも応用しようという動きが見られ、より実用的に

改良することでまずは専門技術を身に付けた人々によりいわゆる「営業写真館」があちこちに開かれ、肖像写真も

いっそう普及していったのである。

ちなみにフランスでは1840年代、日本では1860年代〜営業写真館が現れたとされている。

 

ところでタイトルを忘れてしまったのだが、肖像写真の普及によってたくさんの肖像画家が職を失った出来事を風刺した

当時の風刺画(画家たちが首を吊っている)を昔何かの本で見たことがあるのだが、検索しても出てこない...もう一度

細かく見たいんだけども。

新しい技術による影響波というのは、いつの時代もすさまじい。

 

次回は写真の普及による、絵画の表現技法への影響について書きます。

 

 

*参考文献:「写真の読みかた」名取洋之介著(岩波新書)