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(余呉湖/2018)                                                                                                                                                                      

 

<写真の持つ役割(1)

 

前回は「現在の写真」について考えたが今回は写真が持つ社会的な「役割」と、それが我々に何をもたらしているか、

について考えてみたい。

 

「写真」は一般に広まった当時からいくつかの「ジャンル分け」ができる。

例えば、

  

◯個人や家族など身近な間柄におけるスナップ写真(家族や友人とのイベントの記録など、いわゆる大衆向けとして撮影していないもの)

◯多数の人にとって記録的な出来事を写真にとらえた報道写真(事件や大きな出来事の決定的な瞬間を撮影したもの)

◯物や人・サービスを大衆に売り込むための商業写真(「お金が動く」という意味では家族写真などの写真館的な写真等、あてはまらないもの

もあるが)

◯自己・または独自のコンセプトを表現するために、その媒体として写真(カメラ)を使用した写真(結果、それがアートとして認められた

アート写真)

 

などなど、大体は上記のどれかに振り分けができるのではないだろうか。

SNSに溢れている写真は振り分けが難しいが・・・

 

さて、上記それぞれにおける写真の役割だが、それは実像が目の前に無い環境においてもその「イメージ」を実像と大きな相違なく

我々の頭の中にイメージさせることである。

これはカメラが持つ正確な光景の描写能力によるものであり、すなわち写真が我々に与えてくれる大きな恩恵のひとつである。

我々は写真を通して過去の思い出に浸ることができるし、遠くで起きている光景もイメージできるし、手元にはないプロダクトの細部を

観察すること、他人の考えに触れることもできる。

 

写真の持つ大きな役割、それは肉眼上には現在存在していないもの(しかし存在している、していたもの)を我々の目の前に(再)提示して

くれることである。

なんだか当たり前のことのようにも思えるが、次回に続きます。